走るダンシャクのブログ

趣味でランニングを始めたオヤジが初めてのフルマラソンでサブ4を目指し達成した挑戦日記です。これまでは漫然と頑張ってトレーニングを行っていたのを、きちんと計画を立ててトレーニングをするようにしました。同じように初心者のランナーの方でフルマラソンでサブ4を目標としている人の参考になれば幸いです。

ForeAthlete 945 が 屋外トラック計測モードに対応!

  以前、400mトラックなどの曲線が多いコースを走った場合にGPSランニングウォッチで測定された距離が短く出る傾向があるとランニング仲間の間で話題となり、 ForeAthlete 945を使用した測距精度について検証してみました。

ForeAthlete 945 : ランニングコースが曲線の場合の測距精度 - 走るダンシャクのブログ

その後何回か色々と検証してみたのですが、その時によって長く出たり短く出たりとあまり一貫性はなく、かつその誤差についても±1〜2%程度と大きくないので検証結果としては結論に導くことができるようなものでもないと思います。

ForeAthlete 945もトラックラン対応になった!

先日新型のForeAthlete 745が発売となりましたが、ForeAthlete 745に関する記事を読んでいる中で屋外トラックでの測定に対応した「トラックラン」モードというアクティビティが搭載されているという記事を発見しました。その記事では、 ForeAthlete 945との機能比較において、ForeAthlete 745はトラックランが内蔵されていてForeAthlete 945はされていないと書かれていました。確かにガーミンのホームページでForeAthlete 945の仕様とForeAthlete 745の仕様を確認すると以下の通り、一見ForeAthlete 945は屋外トラック専用のプロフィールは用意されていないように見えるのです。

ForeAthlete 945 ランニング機能、ランプロフィール

 ランニング、室内トラックラン、 トレッドミルラン、トレイルラン

ForeAthlete 745 ランニング機能、ランプロフィール

 ランニング、トレッドミル走行、屋内と屋外のトラック走行、バーチャルランニング、トレイルランニング

そうか、残念・・・と思いながら自分のForeAthlete 945で何気なく設定モードに入り、アクティビティのリストを見ていたところ、なんと!いつの間にか「トラックモード」というメニューが含まれているではないですか。興奮しながら即座にお気に入りアクティビティに追加しました。

再度ガーミンのホームページ上でForeAthlete 945のアップデート情報のページを確認したところ、v5.50 (2020年12月3日リリース)のソフトウェアで「トラックランアクティビティを追加 屋外トラックでのアクティビティ記録が可能です」と記述があります。

素晴らしい!このアップデート情報のページは普段あまり見ないので気づかなかったですが、過去のアップデートも見返してみると自分にも有益なアップデートが色々と含まれていますね。このリリースの中には「光学式心拍計の測定改善」という記述もあり、さらに精度アップしたということでしょうか。以前、光学式心拍計の測定精度を検証した際に、胸部心拍計と比較しても遜色のない測定精度だと結論付けたことがありましたが、どう改善されたのか再度検証してみたい気持ちにもなります。

「ラン」プロフィールで言えば、上記ForeAthlete 745だけに記述のあるバーチャルランニングもv4.10 (2020年3月26日リリース)のソフトウェアで対応しているようです。おそらく主として新型コロナ禍の影響で外でランニングできない人たちのための機能ですね。日本はまだ外でのランニングも比較的問題ないので幸せです。

他にもいろいろアップデートがありますがUI(ユーザーインタフェース、画面上の情報やレイアウト、操作方法などのことです)の改善が多々あります。私も気が付いた変更もいくつかありますが結構たくさんあるのでどう改善されているのか深堀りしたいところです。

トラックモードの実力

さて、トラックモードが使えるとわかったら、どれくらいトラックモードが正確なのか早速使ってみたくなりましたが昨日ようやく400mトラックでの練習会で使ってみることができました。

結論から言うと、400mトラックでのランニングのトラックモードでの計測は超絶正確です

今回はラップアラートを400m毎に出す設定で使用しましたが、周回ごとにスタートした地点を通過する際、ほとんど誤差なしに「チャリーン」というラップアラートが聞こえるのは殆ど快感と言えるレベルです。

下の画像は同じトラックでトレーニングを12月中旬と今週計測したものです。

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左は通常の「ラン」プロフィール、右は「トラックラン」プロフィールを使用した計測

左側は通常の「ラン」アクティビティを使った合計9kmのトレーニングでデータ記録は毎秒記録で計測したものです。ラップアラートは1km毎にしてあるので1km毎にマークされていますが1km毎にだいぶズレてきていることがわかると思います。9kmマークは本来の位置の100m近く手前でマークされています。9km走って終了したときのForeAthlete 945上走距離は9.07kmと記録されていました。これだけ見るとだいぶズレているように見えますが計算すると誤差はわずか0.8%ですね。これでも十分正確と言えるのではないかとは思います。

一方右の画像は「トラックラン」アクティビティを使って計測したものです。こちらは400m毎にラップをとっていますが、すべてのラップマークがほぼ同じ位置に記録されています。こちらは7kmのトレーニングでしたがトレーニング終了時のForeAthlete 945上走距離は7.010kmと出ましたので誤差は0.14%です。しかもトラックランを使用する場合は最初に距離の校正をするようにガーミンのサポートサイトでは書かれていますが私は校正する時間がなかったのでデフォルトのまま使用しました。それでもこの正確性です。校正したらさらにどれくらい精度が向上するのかはまた別の機会に検証しようと思いますが、このレベルになってくるとボタンを押すタイミングの誤差も馬鹿にならないレベルだと思います。

記録される走距離の誤差が0.8%から0.14%になったからといってトレーニング効果に差が出るのかといえば全く差はないと思いますので気分的な問題であることは間違いないですが、トラックを走っていて寸分の狂いもなく周回ごとに「チャリーン」というラップ音が聞こえるのは実に快感であり、走っていてモチベーションの向上につながります。

ソフトウェアの更新で機能がどんどんアップするこのランニングウォッチ、本当に素晴らしいです。ますますForeAthlete 945がお気に入りになりました。