光学式心拍計はあなどれない!
前回の投稿で、ForeAthlete 945 に内蔵されている光学式心拍計の測定精度について感じている疑問についてお話しました。こういうことが気になると放置しておけない性格なのできちんと検証しようと思っているのですが、まず手始めに以下の組み合わせで心拍数の計測結果を比較してみました。
右手首: Garmin Vivoactive J HR
ForeAthlete 945 には胸部心拍計を接続しているのでこの測定値が精度の高い測定値として、同じガーミン製のVivoactive J HRに内蔵されている光学式心拍計がどれくらいの精度を示すのかという検証を行いました。
同じガーミン製ですが、ForeAthlete 945とVivoactive J HRでは搭載されている光学式心拍計に違いがあります。
Vivoactive J HRの心拍計は中心部のセンサーをLEDが3方向から取り囲んでいるような形状をしています。
一方、ForeAthlete 945の心拍計はセンサーとLEDが交互に並列に並んだような形状です。
最近発売され始めた新型のガーミンデバイスはだいたいこのForeAthlete 945と同じ形状のものが搭載されているので、恐らくVivoactive J HRに搭載されているものよりも設計が新しく、測定値が安定しているのではと思います。
じゃじゃ〜ん!
まずは ForeAthlete 945 + HRM4-RUN で測定した心拍数のグラフです。
次にVivoactive J HRで測定した心拍数のグラフです。
なんだか随分形が違うなと思ったら縦軸のスケールが全然違っていました。Vivoactive J HRのほうは測定中はペースなど見ずに心拍数測定目的だけなのと、心拍計センサー部を腕に密着させたかったこともあり、家を出てすぐにランアクティビティを開始して、コンプレッションシャツの袖で完全に覆ってしまいました。よってForeAthlete 945でランアクティビティを開始するよりだいぶ前に開始していて、心拍数が低かったので縦軸のスケールが違ってしまっているようです。Garmin Connectのグラフの縦軸スケールを自分で設定できると嬉しいのですが残念ながらそれはできないようです。
これではちょっと比較が難しいということで、Vivoactive J HRの測定値グラフを加工してスケールを合わせ。ForeAthlete 945の測定値グラフと重ね合わせてみました。
再びじゃじゃ〜ん!
赤がForeAthlete 945+HRM4-RUN、青がVivoactive J HRです。
これ、凄くないですか?ほとんど一致していると言っても良いと思います。いや、驚きました。差がある部分でも2拍が最大、殆どは1拍の差か完全に一致しています。
途中心拍数が149まで上がっているところがありますが、それは土手から橋に上がる勾配のきついところで上がっているのですが、測定された最大心拍数もほぼ一致しています。グラフで見ると胸部心拍計が1拍高いように見えますが、Garmin Connectのサマリ数値データではどちらも149となっておりました。
Vivoactive J HRでこの正確さですので、設計の新しい心拍計が内蔵されているForeAthlete 945であればさらに正確なのではと期待が高まります。